長年課題だった現金撤廃を実現
請求業務70%減で人出不足に対応
泉屋株式会社
葬儀をはじめ、仏具や生花の販売も手がける泉屋株式会社。創業270年以上の歴史を持ち、大阪・奈良を中心にサービスを提供しています。
泉屋株式会社は、参列者が故人への感謝の気持ちやご遺族への追悼の意を込めて送る供物を提供。支払い方法には現金や振込を用意していました。しかし、支払い手段を増やしてほしいというお客様の要望や、請求業務の多さによる現場の逼迫への対応が必要でした。従業員と利用者様の双方にとってよりよい形を模索した結果、「NP後払いair」の導入を決めました。
ご利用者様に寄り添ってきめ細やかなサービスをご提供されている泉屋株式会社は、従業員の働きやすさ向上にも注力し、「NP後払いair」によって従業員の請求業務負荷を大きく軽減。今後の業界的な人材不足にも対応できるような環境構築をいち早く実現された背景や効果を、経理部と業務管理部それぞれの責任者にお聞きしました。
泉屋株式会社:https://www.izumiya-gr.com/
課題
- 月約1,000件の請求書の封入・郵送・未収時の督促業務が負担になっていた
- 現金支払いは領収書対応や釣り銭準備、集計の手間があった
- 利用者様から支払い手段の拡充の要望があった
成果
- 「NP後払いair」利用率は70%、現金撤廃と決済拡充の両立を実現
- 7人/月から2人/月まで請求業務が軽減、人材不足の課題を解決
現金回収・請求/督促の負担減と、
お客様利便性向上の両立が課題
導入前はどのような問題、課題を感じていましたか
従来、葬儀に関わる供花・香典・盛籠などは大半が現金か振込でのお支払いで、現金や振込の対応の手間が課題でした。現金の支払いでは、大勢のご利用者様が一気に来られると対応に追われ、領収書を間違って渡してしまうリスクも考えられました。また、近くに金融機関がない葬儀場の場合はお釣り用の小銭の準備も手間でした。スタッフが入れ替わりで対応する中、集計して金額にずれが発生すると原因究明が大変で業務を圧迫していたため、現金の取り扱い業務の軽減は課題でした。
振込の場合にも、月約1,000件の請求書の封入・送付・未収時の督促を7名の従業員で行っており、特に督促の架電は心理的ストレスになっていました。そもそも供物は善意で送られるにも関わらず、請求をし続けなければならないことが心苦しかったようです。働いている従業員の生産性を上げるだけでなく、気持ち良く、楽しく働いてもらうための仕組み作りが必要でした。
また、ご利用者様から「近くに銀行がないためコンビニや郵便局で支払いたい」という要望があったものの、良い決済サービスを知らなかったため対応できていませんでした。葬儀では現金や振込で支払う慣習が残っており、クレジットカードも全員がご利用されるわけではありません。業務負担が少なく、万人が使いやすい決済手段を準備することは課題でした。
決済一本化のため与信通過率の高さと
フォローの手厚さが決め手
導入の決め手を教えてください
今回の導入では、業務負荷を削減するために決済を一本化することと、お客様の多様な支払いニーズを満たすことの両立を重要視しており、「NP後払いair」が最適だったため導入を決意しました。
後払い決済に一本化していく上で一番の懸念は与信通過率でしたが、ネットプロテクションズが与信に強みを持っているという説明に納得感がありました。与信通過率が高いほどNP後払いairを利用できるお客様が多くなるため、業務負荷の削減に大きく寄与できると考えました。
お客様の満足度を損なわないという点でも、「NP後払いair」は現金ニーズや後払いニーズを満たすコンビニ・銀行・郵便局での支払いに対応しているほか、請求書の内容が丁寧で、督促や問い合わせ対応のコミュニケーションもお客様に配慮している点が好評でした。
また、決済をすべて移行するという大きな決断でしたが、営業担当さんをはじめフォローが手厚く、安心感があったこともお任せできた理由です。ご利用者様からの問い合わせをネットプロテクションズが対応してくれることには驚きました。
請求業務70%減、担当は7人から2人へ
現金の撤廃を実現し人材不足に対応
導入後の効果について教えてください
「NP後払いair」の導入により、振込の未収時の対応や現金回収時の煩雑な業務がなくなり、毎日15分~30分以内の簡単な作業だけですべての請求業務が完結するようになりました。7人が各々で行っていた請求書の封入や郵便局への持参、督促のご連絡などの一連の業務もなくなり、2人だけで「NP後払いair」に情報をアップロードすれば良くなったため大幅に業務を縮小できました。振込の入金消込のミスが発生することもありましたが、その心配をしなくて良くなり、振込に関わる業務が1/3になりました。何より入金がないご利用者様への督促架電から解放されたことでスタッフから喜びの声が上がっています。
葬儀では昔から現金払いが当たり前でしたが、「NP後払いair」の導入により、今ではほとんど現金の取り扱いをなくすことができています。その結果、従業員がご利用者様への細やかな心遣いに注力できるようになりました。
導入後3か月で7割以上は「NP後払いair」に移行できており、今後は現金や振込での支払いを完全に移行する方針です。導入当初は現金で支払っていたご利用者様からどのようなご反応があるか不安でしたが、皆さんにご納得いただけて、案外スムーズに「NP後払いair」に移行できて安心しています。
また、「NP後払いair」を導入して請求業務を効率化することで、今後の人材不足に対応できる体制を築くことができました。葬儀業界では、現場の人材不足に悩まれている会社も多いと聞きます。今回の取り組みで従業員の業務に余裕ができたことで、雑談が生まれる場面も増えました。その結果、働きやすさの向上に寄与し、会社への定着率や新しい人材の採用にもつながると考えています。従業員がエンゲージメント高く働き続けられる状態を実現するためには、従業員にとって何が良いかを考え、今までのやり方を見直した変革が必要だと思います。
葬儀や法事の現金撤廃を目指す
お客様の満足度向上に向け負担削減
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
現在は供花・香典・盛籠の請求で「NP後払いair」を利用しています。葬儀や法事は費用がより高額のため、高額を扱うプレッシャーは従業員の心理的負担になりますし、ご利用者様にも高額の現金を持ち歩くリスクがあります。供物と同様に、葬儀や法事でも早期の現金回収の撤廃を目指していきたいと考えています。
今後とも、仏壇・仏具から葬祭、霊園まで、確かな品質とサービスにこだわって、やすらぎのトータルソリューションをお届けしていきます。そして、請求業務をはじめ従業員の負担になっている業務を軽減することで、よりご利用者様に寄り添った高度なサービスを提供し、ご利用者様の満足度向上に努めていきます。